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ちょっと気になる季節の小話
たけのこを「筍」と書くのはなぜ?

 松・梅と並んでめでたいものとされる竹。日本人にはとても親しみを感じる縁起の良い植物です。竹には色々な種類がありますが、たけのことして、もっとも太く・大きく・味が良いと言われているのは、「孟宗竹(モウソウチク)」の地下茎から育ったもの。私たちが食用として親しんでいるのは、この「孟宗竹」のたけのこなのです。たけのこの成長は猛烈に早く、1日で1m以上伸びることもあります。芽が出て「一旬」(10日)で竹になってしまうほどなので、そこから「筍」(竹冠に旬と書く)と書くようになったのです。子が親より優れているたとえに「筍親まさり」という言葉があります。この猛烈な成長ぶりから来ている言葉で、「子どもたちにグングン・スクスクまっすぐに育ってほしい」という思いから、新生活をスタートさせる人を応援するには、もってこいの食材です。

一番おいしいたけのこは、どこのもの?

 たけのこは、ゆでたけのことして一年中食べることができますが、旬は早春から5月にかけてです。関西で一番のたけのこといえば、京都山城あたりのものとされています。祇園祭の山車に「孟宗山」があります。これは病気になったお母さんのために積もった雪の中から、たけのこを掘った親孝行な息子・孟宗がいたという故事にちなんでいて、「孟宗竹」の名前もこの故事から来ています。京都で古くからたけのこが親しまれていたことを示すエピソードといえますね。京都で栽培されている竹の畑では、冬の間地面に一面のわらを巻き、まんべんなく土を盛り、しっかり張った竹の根を地表から深く遠くし、竹の若芽が育っても光に当たらないようにしています。地を作るのも、掘り出すのもたいへんな作業ですが、結果として大きくてやわらかい白いたけのこを生み出すのです。地面の下から掘り出したばかりのたけのこを、そのまま現地で生のまま食べる美味しさはこたえられません。

この季節ならではのおいしい食べ方

 一年中食べることができるたけのこですが、皮付きの生のものを買い求め、下ごしらえから調理できるのは、旬の今だからこそできること。子どもたちや家族と一緒に茹でたり皮をむいたりしながら、ゆっくりとたけのこの話を語り伝えてみてはいかがでしょうか。

<下ごしらえ>
たけのこは「アシ」の早い食材です。採ってから時間が経てば経つほどアクが強くなりますので、買ったらできるだけ早く下ごしらえをしましょう。先端を切り落とし、皮に縦に切り目を入れ、米ぬか(または米のとぎ汁)と赤唐辛子2〜3本で、冷たい水から1時間以上弱火でコトコト茹でます。ゆであがったらゆで汁の中でそのまま冷まします。小さくて新鮮なたけのこなら、真水で茹でても大丈夫です。

<保存方法>
密閉容器に水を張った中で冷蔵庫に入れれば、5日くらい保存できます。水は時々取り替えてください。

<簡単レシピ>
まずは、茹でたてを薄くスライスし、わさび醤油で刺身感覚で。
明太子とマヨネーズでソースを作り、たけのこを千切りにして和え物に。コリコリした食感がお酒のつまみにぴったり。
やわらかい先端部分は、薄く味付けしただし汁と油揚げと一緒に炊いて、たけのこご飯に。 子どもも大好きなメニューです。
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