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ちょっと気になる季節の小話 

お盆と精進料理の巻

祖先の霊を迎え、手厚く供養する“お盆”は、夏の風物詩ともいえる日本の伝統行事ですね。お墓参りや灯篭流し、棚経など、宗派や地域によってお盆の迎え方はさまざまですが、昔から、お盆のあいだは家庭の中でも精進料理が食べられていました。今回は、夏野菜を使った昔ながらの精進料理についてお届けします!

お盆に精進料理が食べられるワケは?

精進料理は、鎌倉時代に仏教とともに中国から伝わりました。基本は、肉や魚介を使わず、野菜、山菜、海藻、穀類などを材料とされ、味付けもシンプル。素材の持ち味を生かした、素朴な料理が中心です。もともと仏教の修行のひとつとして作られたもので、「殺生をせずに、心身を清める」という意味でこのような形に発展していきました。
なぜお盆に精進料理が食べられるのかというと、先祖が帰ってくる間は、精進をしなければいけない「精進日」と考えられていたから。お盆がすぎ、精進を終えたあとに食べる食事のことを「精進落とし」「精進明け」などとも言います。
精進料理は一般に、季節の食材をふんだんに使って作られるものが多いのも特徴。もちろん、夏野菜をたっぷりと使った精進料理もありますよ!

“ほっこり的”旬の精進料理にチャレンジ!

お盆料理は「二汁五菜」といわれています。本膳には一の汁、膾(なます)、坪(つぼ)、香の物、飯を。二の膳には平(ひら)、千代口(ちょこ)、二の汁。そして別皿に、焼き物または揚げ物を供するのが一般的。夏真っ盛りのこの時期は、素麺や生姜を加え、さっぱりとした味付けのメニューのチャレンジしてみましょう。身近な食材を上手にくみ合わせて、気軽に精進料理のコースを楽しんでみませんか?

“ほっこり的”夏野菜の精進料理お品書き
本膳
一の汁  「焼きナスの赤だし」
夏野菜の定番のナスをさっと焼いて椀に盛り、味噌汁をはって大葉をちらします。水カラシを添えてもいいでしょう。

  「さしみコンニャクとわかめ豆腐の盛り合わせ」
そぎ切りにした白コンニャクとわかめ豆腐を盛り、カラシに酢を加えた味噌だれでいただきます。彩りに、キュウリの千切りを添えてもいいでしょう。

  「ごま豆腐」
くず粉といりゴマ、だし汁を加えて火にかけ、仕上げに塩と砂糖を入れた酒を入れ、冷やします。三杯酢かくず餡をかけていただきましょう。

香の物  「ぬか漬け」
キュウリ、ナス、白ウリ、ニンジンなど、季節のぬけ漬けを盛り合わせて。

  「生姜ご飯」
米を洗って水加減した中に、生姜と酒を入れて炊きます。さっぱりとした風味が○。
二の膳
  「炊き合わせ」
がんもどきやサトイモ、高野豆腐、山菜やオクラなどをだしで煮込み、醤油で味付けします。薄口醤油を使って上品に仕上げるのがポイント。

千代口  「れんこんの梅肉あえ」
レンコンをさっと茹で、砂糖とみりんで調味した梅肉で和えます。レンコンは、1%の酢を加えた熱湯で茹でましょう。

二の汁  「素麺」
素麺を茹で、スライスしたキュウリとトマト、卵焼きの千切りをのせ、千切りの大葉を添えます。

別皿
  「米ナスのしぎ焼き」
素揚げしたナスに、みりん、砂糖、酒を入れて練り上げた味噌を塗ります。白ゴマと針生姜を天盛りに添えましょう。アツアツのあげたてを食べるのがおいしい!
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